かつてはビルマという名で親しまれ、国民の多くが敬虔な仏教徒である神秘的でどこか懐かしい国ミャンマー。ミャンマーといえば、街のいたるところに建てられたパゴダと呼ばれる仏塔が有名だが、我々日本人にとってミャンマーは、まだまだ馴染みの浅い国である。そこで、もっと深くミャンマーを知るために、ガイドのサイさんに我々の知らない現地情報を少しだけ教えてもらった。
ガイド歴6年。今年、日本語検定2級を合格。
性格は真面目で朗らか。日本には行ったことはなく、新幹線に乗るのが夢。
写真はミャンマーの電車、日本で言う所の山の手線です。駅の数は全部で38駅なのですが、速度がかなり遅いため、一周するのに3時間位かかります。一応環状線なので、「右回り」と「左回り」があるんですが、およそ2時間に1本くらいしか電車は来ません。さらに、現地の人でもいつ電車がくるか分からないというアバウトな運行なので、ミャンマーで電車に乗るなら時間に余裕がないと厳しいですね。それでも、車窓からは街の風景や行き交う人々の様子など、普段見ることが出来ない貴重な景色を満喫することが出来ます。
ミャンマーを走るバスは、そのほとんどが日本から輸入された中古車です。ミャンマーでは、日本製の車は非常に人気高く、「○○駅行き」や「○○観光」など、日本製の車である事がわかる文字は、あえて塗り替えずそのまま運行しています。そのため、時折「ここは日本?」と、錯覚してしまう事があります。話のネタにバスでヤンゴン市内を一周してみるのもいいでしょう。ただし、ほぼ乗車率は常に120%オーバーの超満員ですので押し潰されないよう注意して下さい。
ヤンゴン市内には数多くの映画館があり、ここではミャンマー、インド、欧米、香港、日本などの作品を楽しむことが出来ます。娯楽の少ないミャンマーにおいて「映画」は、若者を中心に、国民の代表的な娯楽のひとつとして根強い人気を誇っています。ミャンマー映画は、基本的にインド映画の影響を強く受けているようで、ミュージカル風な作りのため、ビルマ語がわからなくても十分楽しめます。